コロナ禍の撮影でのキーパーソンとは?

さて、本日のテーマは、コロナ禍におけるアメリカの撮影現場のキーパーソンです。我らの拠点、ロサンゼルスのお話をさせて頂きます。

現在、アメリカではコロナウイルスのワクチンも12歳以上だったら誰でも受けられるようになりました。特にカリフォルニアでは、ワクチンの摂取が終わっている人は、マスクを着用しなくても良くなったりと、徐々に普段の生活が戻ってきているように感じます。

アメリカ国内では、2020年後半に、映画やテレビ等の撮影は人々の助けになるエッセンシャル・ビジネス(必要不可欠事業)として振り分けられ、活動再開が許可され、今では日々多くのプロダクションが行われています。

撮影の再開に伴い、新たに導入されたのが、COVID-19 SAFTY COMPLIANCE OFFICER、通称、OOCという役職です。簡単な言葉で置き換えるなら、コロナ・オフィサー(コロナ管理監督係)という感じでしょうか。

ちなみに、コロナは英語圏では、
COVID-19(コヴィッド ・ナインティーン)と呼ばれています。
え?!名前が違うの??って思ったそこの方!
私もそう思いました…(って、私しかいないですかね?笑)

COVID-19とは・・・
正式名称のCoronavirus Disease 2019 から
COrona VIrus Disease 2019 の太文字部分をとって略しただけ、ですね。

ロサンゼルスで撮影を再開するにするにあたって
市から定められている規定をとーってもシンプルに説明すると

・クルーの体調を管理監督すること
・ソーシャルディスタンスを守らせること
・機材・ロケ場所・関わるもの全ての消毒をしっかり行うこと
・PPE(Personal Protection Equipment: 防護装備、マスク、手袋、フェイスガード等)を配布・装着させること
・前述の「Covid 19 Officer(コロナ・オフィサー)」をクルーに含むこと

というのが条件になりつつあります。

では本日の本題である、撮影を可能にしているコロナ・オフィサーのお仕事とは?をとーっても簡単にいうと、「撮影期間中、全てのクルーやキャストの安全を管理するオシゴト」です。

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実は、わたしも12月の半ばに50人弱規模の撮影に参加したのですが、
その時のコロナ対策は以下のような感じで行われました。

・クランクイン前:撮影に入る前のPCR検査(2回)
・クランクイン前:クルー全員がコロナ陰性であることを確認し撮影決行の連絡
・撮影期間中: 週3回、PCR検査を受ける(月、水、金と隔日での検査がありました)
・撮影期間中: 毎朝、撮影現場に入る前、自宅で体調アンケートをオンラインで報告
・撮影期間中: 撮影現場入り口で、コロナオフィサーからの体温チェック
・撮影期間中: クルーの交流や接触を最小限にする為、クルーのグループ分けが行われる。(A班・B班・C班等)
グループごとに待機エリア、食事場所が決められ、使用するトイレもグループ別
・撮影期間中: 食事は長机の端と端(お誕生日席)に一人ずつ着席。
個々にパッケージされたもののみ飲食出来る(ケータリングスタイルはNG)
・撮影期間中: 撮影中の飲み物(水・スナック等)は、定められた担当者からしか受け取れない
・撮影期間中: 定期的な現場の消毒やソーシャルディスタンスの保持徹底

上記のようなコロナ対策が、スムーズに且つ確実に行われているかを管理・監督するのが、コロナ・オフィサーのお仕事でした。

また、様々なロケーションでどのような対策が必要かを検討しなければならないので、コロナ・オフィサーは、ロケハンにも全て同行しているそうです。そこで換気、消毒、導線、スペースの対策が出来なければ、NGを出すこともあるようなので、とても重要な役目を担っているといっても過言ではないでしょう・・・。

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じゃあ、そんなコロナ・オフィサーって一体、誰がなれるのでしょうか?
調べてみたところ、下記の条件を満たすことが推奨されています。

1.撮影団体が定めた認定書を取得した人であること
2.他のポジションと兼任しない人であること
3.役職の上下に関わらず、他のクルーに対して指示を出せる人であること

まず、認定書とは?
講習やワークショップを受けて取得できる、コロナに関しての知識を持っているという証明書のこと。この認定書を取得した人たちが、認定・コロナ・オフィサー(COVID-19 SAFTY COMPLIANCE CERTIFIED OFFICER)と呼ばれます。

アメリカの撮影は、多くの場合、撮影保険が必要になります。
撮影保険証書を撮影場所ごとに発行してもらうのですが、その保険証書を発行をするにあたっても、「コロナオフィサー認定書を持った人物が撮影現場にいます」という証明が必要とも言われています。

コロナ関連のワークショップは様々な団体が有料で行っているそうで
撮影クルーのみでなく、飲食店の経営者などにも推奨されているそうです。

次に、他のポジションと兼任しないこと。
ソーシャルディスタンスを保つことや、スタジオ内での換気等、撮影に没頭するクルーが忘れがちになってしまうようなことを客観的に観察し、クルー全員に注意を促す必要がある為です。

最後に、誰に対しても指示を出せる人であること。
コロナオフィサーは、クルー全体の健康を第一優先にする必要があります。
常に周囲を観察し、注意を促したり、場合によっては現場への出入り禁止を、全てのクルーに対して出来る人でなければなりません。それが大物プロデューサーである場合も、撮影の要になるタレントや俳優の場合も、クルーの要になる監督やカメラマンの場合でも、皆の安全のためには、注意しなければならないからです。

さらに、日々変化するコロナの状況や情報に目を光らせ、対応していく。
コロナオフィサーは、密になりがちな映像制作を可能にするコロナ禍のキーパーソンなのです!!

フーーー笑
ここまで書いて、なんだかもう肩に力が入ってしました!
なんとも、大変な世の中ですね〜

私はこの仕事を始める前も、始めてからも、
そして自宅にいることが多くなった今も
映画やドラマ、ドキュメンタリー、ニュース、アニメまで
映像を見ることが多いです

映像を通して様々な世界を知り、
笑い、時々ホロっとして、
その話を友人として
また笑って共感して

エンターテイメントの撮影がエッセンシャルビジネスであることに納得です

大変な世の中ですが、映像が少しでも元気になる力となって
このコロナ時代を乗り越えていけるといいなと願います

さて、今日は帰ったら何を観よう?

PS.ー
オススメの映画やドキュメンタリーがありましたら
是非コメント欄にお願いします!

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「コロナ禍の撮影でのキーパーソンとは?」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: コロナ禍での海外リモート撮影 | High Voltage Entertainment, Inc.

  2. ピンバック: 気をつけて!海外撮影でかかる特殊費用 | High Voltage Entertainment, Inc.

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