カルネ申請しましたか!?日本から撮影機材を持ち込む

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海外撮影が決定し、機材を日本から持ち込む予定があるそこのあなた。

カルネの手続きは完了しましたか?

高価な機材を持って諸外国に入国する際に、カルネの書類が提出できないと、

その機材は輸入品扱いになって課税の対象となってしまいます。

今回はそんなカルネについて詳しく解説していきます。

1. カルネって何?

カルネとはフランス語で手帳のことを示します。

正確には「ATAカルネ」と呼ばれる書類で、「持ち物」に対して発行されるパスポートのような役割を果たします。

ATAはAdmission Temporaire (フランス語) / Temporary Admission (英語)の頭文字の組み合わせもので、

カルネはATA条約を結んだ国家、約80ヵ国間で有効です。

もちろん、通常の手荷物や預け荷物に対して、カルネは必要ありません。

しかし、明らかに一般の荷物より高価なもの

例えば撮影機材楽器などは、税関で

「転売を目的としているのではないか」と判断されることがあり、

商売を目的として税関を通過する「輸入品」として、輸出税と輸入税がかかってしまいます。

例えば、とある日本の撮影隊がアメリカで撮影をすることになり、日本から全ての高額なカメラを持ち込むことになりました。

その時に、もしカルネを持たずにそのカメラを持ち込もうとした場合、

アメリカの入国時に税関で輸入品と判断され、課税の対象とされかねません。

また、日本に戻る際の入国の税関でまたもや輸入品扱いになり、二度目の課税の対象となってしまいます。

「売り物ではありません」と主張しても、税関職員にはその真意を確かめる方法がない為、担当職員の判断で課税されてしまう可能性があるのです。

そこで「この物品は、一時的に外国に持ち込み、持って帰る物品なので、課税しないでください」という証明になる書類がカルネなのです。

2. カルネの申請方法は?

日本では、一般社団法人日本商事仲裁協会(JCAA)がカルネの発給を行っており、東京・大阪・名古屋・横浜の5箇所の事務所で申請ができます。

コロナウイルス感染拡大により、同組織は、2020年6月1日より、オンライン申請のみを受け付けています。

JCAAのサイトはこちら

初めて手続きを行う場合には、法人でも個人でも新規登録届が必要です。

カルネの申請には、「発給申請書」と「総合物品表」を記入し、提出します。

「発給申請書」には、申請者の名前や住所、実際にカルネを扱う人の名前、一時入国する国などを記入します。

「総合物品表」には、持ち込む製品の情報を記入します。

申請書類が受理されたら、発給手数と担保保証金を支払います。

カルネの他にも、海外撮影で発生する費用をまとめました。

カルネは、輸出入に必要な申告書類の役割のみならず、輸入税の担保書類としての働きもします。

無事に申請と支払いが終わると、4営業日ほどでカルネが発行されます。

3. カルネとビザ

ところで、カルネを必要とする海外渡航では、ある程度高価な品、または、ある程度の量の品を国外に持ち出すということです。

つまり、

カルネが必要=機材を海外に持ち出す=仕事で海外に行く

という方程式が成り立ちます。

さて、カルネの申請を終わらせると約4営業日で発行されると書きましたが、

カルネを取るための大前提として、就労ビザを保持している必要があります。

ビザの申請は、必要書類を提出したり、審査結果を待ったり、領事館に面接に行ったりと、カルネを取得するよりも複雑で、時間がかかります。

カルネが取れたからと言って安心せずに、ビザの必要性や取得工程に関して、

早い段階で代行業者や移民弁護士に相談しましょう!

4. 空港でのカルネ手続き

では、いよいよ機材を持って渡航となりますが、カルネはどのように使用するのでしょうか。

先ほどの例を使いますと、カルネの手続きは日本を出る(輸出)時とアメリカに持ち込む(輸入)時の2回必要になります。

そして、帰りも同様に、アメリカを出る時と日本に入る時の2回、往復で、計4回の手続きが必要です。

手続きの手順は、空港によって多少前後する様ですが、

カルネ手続きオフィスにて、カルネ書類と物品リストの照らし合わせが行われ、

確認が済んだら、認可のスタンプを押して手続き完了となります。

機材にはバッテリーを必要とするものが多く、手荷物として持ち込む場合にはかなり厳重なチェックを受ける場合があります。

鞄やケースの中身を見せるのはもちろん、全て出すように言われること場合もありますのでご注意ください。

4.1. 意外と手間取るカルネ手続き

日本の空港職員は、仕事も早くカルネのことを良く理解していることがほとんどですが、

海外では担当者ではない空港職員が「カルネを知らない」ことが多々あります。

その場合、たらい回しにされたり、職員同士の相談が始まったり、慣れていない為に手際が悪い、というようなことが往々にしてあります。

どんな空港職員と遭遇するかによって、想定外に時間がかかってしまう可能性があるのです。

さらにご注意いただきたいのが、カルネの手続きを行うオフィスの所在地が空港によってまちまちであることです。

例えば、ロサンゼルス空港(LAX)は、国際ターミナルに入ってすぐのところにあるカスタムオフィスの中でカルネの手続きを行ってくれるので、チェックインの直前にカルネを済ませることになります。

しかし、ハワイのホノルル空港のカルネ手続きは、ターミナルから少し離れたところにあり、レンタカーを返す前に、オフィスに立ち寄る必要があります。

他の空港では、チェックインを済ませてからカルネの手続きをするところもあったりしますので、

どこで手続きができるかの情報を予め把握していないと、一度ターミナルで荷物をおろして、また車を戻してもらって、荷物を載せ直して移動して。。。

飛行機に乗り遅れてしまいますよね。

チェックインカウンターよりも奥にカルネオフィスがある場合は、現地コーディネーターがご案内できないので、オフィスがどこにあるのかは、必ず事前に調べる必要があります。

また、離れたところにありそうな場合は、通常よりどのくらい早く空港に到着している必要があるかを

現地コーディネーターに相談してみるのも得策でしょう。

5. まとめ

この記事ではカルネについてまとめてみたした。

国内から高価な機材を持ち込む際には必須の手続きですので、漏れなく、ミスなく、しっかりと準備をして

撮影に支障が出ないようにしましょう。


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