ロサンゼルスを拠点に活動している映像制作会社、
ハイボルで撮影から編集までを担当しているTSUBASAです。こんにちは。
今日はアメリカのレストラン事情について書きたいと思います。
日本でもUberEats(ウーバーイーツ)など流行っていると思いますが、Tock(トック)って知ってますか?
2015年、Chicago(シカゴ)にて、Nick Kokonas(ニック・ココナス)がレストランのチケット制オンライン予約サービス事業のTockを始めました。
オンラインの予約サービスは今後大きなビジネスチャンスになるとNick氏は語っています。
アメリカで有名なレストランレビューサイトYelp(食べログと同じようなレストラン情報アプリ・サイト)が、2017年、4000万ドルという大金でオンライン予約サービス企業である「Nowait」を買収をした事でも話題になりました。
これからも分かるように、「レストラン予約サービス」に対する需要の高さが見てとれます。
「チケット制オンライン予約サービスとは?」
その名の通り、コンサート、スポーツ観戦などのチケット制と同じで、事前にレストランのメニューを予約、先払いする事で、キャンセルによる損害を防ぎます。店側としてもどれだけの仕入れを行い、その日はどのようなシフトを組めば良いのかが先に判断でき、尚且つ店のロスを最低限にする事ができるため、効率の良い営業が行えるシステムなんです。
こんな感じで、お店側は、レストランは予約の確認やテーブルの配置など予め準備しておく事ができます。今まで、全体予約の約15%は、お客さんが現れなかったり、当日キャンセルなど、レストランからするとかなりの大打撃を受けていましたが、これにより、創設者Nickはさらなる売り上げが見込めるとコメントしています。実際に、彼が経営するレストランにtockを導入したところ、売り上げが37%上昇したと 公言しています。
注文する側も、日時を指定できるため、指定した時間に来店し、食事ができ、有名店など列に並ぶことなくストレスフリーで美味しい料理が楽しめる。また、ソーシャルメディア(Facebook, Instagram, Twitter)と提携しているため、SNSから店の予約も可能となっていて、わざわざ専用のサイトにて予約する必要がないという画期的な新しいシステムです。
このコロナの時期に合わせて、持ち帰り&デリバリーシステムも新しく導入しました。驚くべき点は、通常半年以上かかるシステム構築をわずか6日間で構築してしまった事。時代の流れに合わせるため、相当な企業努力があったんだと思います。
チケット制の面白い点は、転売、譲渡が可能という事です。
「やっぱり行かないから他の人に売る」「友人の誕生日プレゼントなどにする」など、使い方は自由。
唯一できないのは、払い戻しです。払い戻しをしてしまうと、レストランが損をしてしまうからなんだと思います。
TockではUberEatsとは違ったラインナップを売りにしています。
カリフォルニアでは、まだ大半のレストランでの店内飲食が認められておらず、ミシュランを獲得した高級店たちがこのTockに登録しているんです。
予約をしなければ食べれなかった高級店達が、オンラインにてオーダーが可能になりました。
また、今大きな問題となっているのが、New York(ニューヨーク)のレストランの経営危機です。コロナの感染者数、死者数など減少傾向にありますが、ニューヨークでも店内飲食は制限されています。
多くのレストランオーナー達が、苦しんでいて、ニューヨーク州からの補助金が支払われない限り、このままだと、2021年の1月までにニューヨーク州の約 64%のレストランが閉店せざる終えない状況にあるそうです。そのうちの約55%は2020年の11月に閉店する可能性がかなり高いそうなんです。
特にマンハッタンに店を構えるレストランは、驚くほどの家賃を払い続けねばならず、2021年にはゴーストタウンのように閑散としてしまうかもしれない危機にあります。
こういったローカルの店をサポートするためにも、できるだけデリバリーやテイクアウト(持ち帰り)を利用してはいかがでしょうか?
L.A.拠点の映像制作会社、High Voltage Entertainment, Inc.(略してハイボル)。スタッフが日々交わす会話のキーワードから、「撮影に関する豆知識」「絶景撮影スポット」「必見の食や旅の情報」など、現地のリアルでフレッシュな情報をアレもコレもギュッと。